最底辺のあがき

世の最底辺の弱者男性ひきこもり、目標立てて実行していきたいと思います https://twitter.com/hikky_pierrot

真の無能ひきこもりの声は表に出てこない




ひきこもり当事者インタビューをストーリー仕立てにしてある本を読んだ。

  • 一人目が閉鎖病棟に隔離されるところまでいっちゃった人
  • 二人目が仕事と子育ての両立で肉体、精神ともに追い込まれてしまった人
  • 三人目が大学オーケストラにのめり込みすぎて留年から落ちこぼれてしまった人
  • 四人目が研究職として10年働いたけど、高卒コンプから抜け出せず退職。海外挑戦しようとするも失敗してどうにもならなくなった人

正直言うけど、この4人のストーリーにはあまり共感できなかったな。
自分はひきこもりだけど、まずまともに働いたことないというのもあるし、一人目のような重度の精神病というほど重い症状にはなったこともない。 当然、3人目の人のようにサークルでゴリゴリやってた人の気持なんてまるでわからない。

結局、自分みたいな無能系ひきこもりが共感できるタイプって、学生時代からコミュニケーションに難があって孤独、そのストレスから早々に落ちこぼれてひきこもちゃった的な’何もない人’なんだよね。

ありえないことではあるけど、仮に自分にインタビューが来ても学生時代まで薄っぺらな思い出ぐらいしか語ることはなく、ひきこもってからは「無」なのでおそらく何のストーリーにもならない。

こいういう自分みたいな「無」のひきこもりってかなりたくさんいると思うんだけど、とにかく人生が面白くないので、当事者の声としては表には上がっては来ない。

巻末にひきこもり界隈では有名な林恭子さんが、「2000年半ばからの10年代まで当事者活動が停滞した」と言ってたんだけど、00年代前半に盛り上がったのは結局就職氷河期問題のおかげで、今また盛り上がりを見せているのも就職氷河期世代が8050問題に突入したからという気がする。 結局、上記4人みたいな尖ったエピソードがあるか、就職氷河期みたいな社会の悪い流れに巻き込まれてしまった被害者像がある人の声以外はどこにも需要がないみたいだ。



青い月の石 (岩波少年文庫)
トンケ・ドラフト
2018-02-17


王への手紙、白い盾の少年騎士に続いてトンケ・ドラフトさんの児童小説を読んだ。

現実世界の小学校、中世ファンタジー、魔法世界が合わさったようなお話で、冒険心、友情、愛の大切さを感じさせてくれる。

前の2冊は中学生以上向けということでかなり分量あったけど、今回は小学校高学年以上向けなので文字数も少なく、短文多めで読みやすかった。




落合陽一とホリエモンの「これからどう生きるべきか」的な本。

ホリエモンの本は数冊読んでるけど、基本的にどれもこれもほとんど同じで、これからの時代は趣味と仕事の境界線がなくなっていくから自分が好きなものをとことん掘り下げていきましょうという内容ですね。
狭い世界でも深い知見さえあればそれが信用につながり結果稼げるようにもなると。

耳障りの良いことばっか行ってるとは思いつつ、読んでみるとやはりモチベーションは上がる。
特に自分みたいな何一つ持ってない人間にとっては正規ルートじゃなくてもなんとかなる的なことに繋げられる話は一発逆転感があって好きだ。


まあ自分には好きなものすらろくにないので何もできませんが。